保護者の皆様へ
平成24年4月より食品中の放射能物質の規格基準が新しくなり、放射性セシウムについて基準値が大幅に引き下げられました。これにより市場に流通している食材について一層安全に配慮されたものになると考えられます。しかしながら、弊社では放射線の影響を大きく受けると考えられる幼児の給食を作るという立場から、食品の使用についてはより慎重でありたいと考え、下記の基準にて給食を製造しております。
1.原子力発電所事故の影響が大きいと思われる福島県、茨城県、栃木県、千葉県、神奈川県、群馬県、宮城県、静岡県の食材については原則として使用しない。
2.上記の県の食材を使用する場合は、外部検査機関に放射能検査を依頼し、ヨウ素及びセシウムが不検出(検出下限値10Bq/kg前後)であることを確認した上で使用する。
米については、千葉県産・栃木県産の23年度米を使用しております。米は主食であるため食べる量が多く放射能についての心配が大きいことから、検出下限値1Bq/kgで検査し、放射能不検出であることを確認致しました。今後も安全を期すために定期的に放射能検査を行いながら使用致します。(23年10月、24年1月、24年4月検査、すべて不検出)
また、1月10~13日、16日および3月5~9日の調理済み給食について、四街道市および柏市にて放射能検査を致しました結果、不検出であったことをご報告致します。
弊社が使用している水は、50メートル以上の深井戸(水中ポンプを使用)から汲み上げた地下水です。昔の井戸のように井戸の口が開放されていないので、放射性物質を含む雨水などが流れ込む心配はありません。50メートル以上の深さにある水脈に地表からの水が浸透するには数十年かかると考えられます。ヨウ素は水に溶けて雨水と一緒に土中に浸み込みますが、半減期が8日間と短いので地下水脈に到達するまでにほとんど減衰し地下水に影響を与えることはないと思われます。また、セシウムは土壌に強く吸着され地表の土壌に留まるため地下水に混入することはほとんどありません。(参考:日本放射線影響学会ホームページQ&A)
上記の理由で、土壌汚染による地下水の影響は少ないと考え、地下水(井戸水)を使用しております。なお、汲み上げた地下水は水質検査・放射能検査(検出下限値1Bq/kg)を定期的におこない、塩素による消毒をした上で使用しています。
食材の産地につきましては、当ホームページの「本日の献立」に給食の写真と併せて載せております。参考にしていただきたいと思います。
今後とも安全・安心な給食をお届けするよう努力して参りますのでよろしくお願い申しあげます。
株式会社 幼稚園給食
代表取締役 平田 章